NO.0139 2014.10.01発行

《 ワークショップから・・・ 》

さて、前回は石留めのお話 特にパヴェー・セッティングの事について書いたのです が、下の写真もやはりパヴェー・セッティングの一種だと思います。

これは何時も「小紋シリーズ」の指輪としてご紹介している物なのですが気に入ってい るので在庫用に作りました。
これもパヴェー・セッティングと言って良いと思うものです。 前回の指輪の留め方と違うのはダイヤを留めている爪の作り方で、今回は枠を作る 段階から爪を作ってあります。

前回は爪の無いところから鏨(たがね)で地金を削り、詰めを残して作っています。 今回の方が爪が強調されますが、デザインの一部として取り込んでいます。

鏨で彫留めにすると爪の存在感を消すことができます。

それぞれ良いところを生かし、デザイン雰囲気に合った方法をとることが重要です。

上に載せた写真は、いろいろな石の留め方を駆使してそれぞれ雰囲気を生かした製 品を作ったものです。

そして以下の二点は、季節の物コスモスと楓のペンダントです。

次回は、デザインについての私なりの考え方についてお話ししたいと思います。