NO.0131 2014.02.05発行

《 ワークショップから・・・ 》

仕事をするとき、特にお客様からのご注文をこなす時に常に念頭においている 事があります。

「十分に手間をかけて、でもそれを感じさせず使い易くあっさりと」と言う事 です。

デザインの面白さや、お客様のご注文を実現する為や存在感を主張させたい思 いに駆られて ついつい忘れてしまいがちになるのですがいつも思い起こす事 にしています。

なぜなら、この事を忘れてしまうと アクが強くなってしまって、身に付けて うるさい物になってしまう事があるからです。

いわゆるデザイナーブランドと言われるものが、とかく陥りやすい重たさです。
どうするかをどう説明したら良いのか分からないのですが、お客様のご注文で 作った以下の三つの物がそういう仕事でした。

如何でしょうか? 身に付けると驚くほどあっさりしています。
あっさりしていれば良い訳ではないのですが身に付けられているお客様を邪魔 してはいませんが存在感は十分にあると思いました。

四角いエメラルドカットのエメラルドのペンダントは,上のネックレスを通す 丸カンが固定しているように見えて、若干動くように出来ています。

又、オーバル形のエメラルドのペンダントはエメラルドの右下を弧の字型のダ イヤの入ったパーツの壁をえぐって差込み、左上の二つに割った小さな爪だけ でセットしてある様に見せています。

お客様から「ショウケースの中で見ているのと違って、身に付けると大丈夫な のね」と言って頂くと(初めは大丈夫に見えなかったのかな?と思いつつも) 我が意を得たりと言う事になります。

通販が大流行のこのご時世ですが、やはり実物を見て、身に付けて品定めをす るのが本当の所でしょうし、買い物の醍醐味だと思います。

次回は新作を少し載せる予定です。