NO.0067 2008.10.01発行

《 ワークショップから・・・ 》

エタニティーリングのご注文をお受けする度に何時も出来るだけ全周にダイヤを入れるのではなく半周程にとどめて頂けないか否か、(そうするとエタニティーではなくなってしまいますが・・)石枠の爪は石一つに付き4個づつの作りに出来ないか否か、等を御願いしています。

 
サイズの変更が全く出来なくなる事と、指輪の変形によって石がゆるみ易くなる事を出来るだけ防ぎたい為です。
 
とは言っても、もしも私自身が何か欲しい物があり市販の物で気に入った物が無い為に注文で製作を頼む場合やはりイメージ通りの物でなければ注文する意味が無い事は痛いほど承知しているつもりです。
 
ですから前述の御願いをする件に関しては問題点をハッキリお伝えする為ということになります。
 
それでもやはりイメージ通りの物をというご注文であればご注文通りで、尚且つ出来るだけ強度を確保した物を作る様に心がける事にしています。
 
そして下の写真がそのエタニティーリングの写真です。
 
エタニティーリング

強度を確保するといっても、あまりしっかり作ってしまってはごつくて野暮ったい物になってしまいますので許容範囲ギリギリといったところにするのですが、この見極めが微妙なところです。
 
地金はパラジュウムを10パーセント混ぜたプラチナ900にしています。以前、強度を出す為にルテニュームを混ぜたハード・プラチナにしていたこともあるのですが、逆にもろくなる様だった為に今はもう使っていません。
 
最近プラチナや金の値段が高騰していたのでプラチナ250(25パーセントだけプラチナであとは他の金属)迄出回っている様ですが、これだともはや「プラチナ入り」とか表示しないとおかしな事になってしまいます。
 
次回は御注文の加工ではなく、思いのままに作った物を載せる予定です。(希望ですが・・・)