これは私の母方の祖母が良く言っていた事なのだそうです。
ガンジキは何処かの方言で”熊手”とか鉄の爪の付いた手につける道具の様な物らしく、ともかく仕事を効率良くする物の事らしいのですが大変な仕事を前にする時、何時もこの言葉を思い出します。
先ずはどうしたら楽に、綺麗に仕上げられるかな?と一しきり思案した後結局正攻法で一から始めるしかない事を再確認する事になります。
「目も手も臆病者だったらどうすんだ?」とかボヤキながら最後までコツコツと仕事を終わらせています。
下に載せたペンダントはその見本のような物で、仕上げにとても手間のかかる物でした。
このペンダントは下の写真の様に、今まで作ってきた円形のペンダントの中に丁度入るように作った物です。 御覧のように今までと全く雰囲気の違った物にすることが出来てとっても気に入っております。
次の写真も同じ様に組み合わせる事の出来るペンダントで前々回にもご紹介しているように、最近は組み合わせる事が出来るペンダントに凝っているようです。
気に入って作っているのは良いのですが、先程も書いた様に例えば蓋物の陶器を作る事と同じで、スンナリ組めるように作る為には中々手間の要るものです。
その為にこれらの仕上げを全て終えた後、腱鞘炎の様になってしまいお客様から紹介頂いた方の所に駆け込んでマッサージを受ける羽目になりました。
「これぁー、もろに腱鞘炎ですね」とか嬉しそうに言われて、涙が出るほど痛いマッサージを受けながら 僕のガンジキはあまり丈夫じゃ無さそうだなと思いました。
物凄く腕の良いマッサージ師で、翌日には腕も回復するのですがまたまた同じ様に仕事を続けています。 そしてそれは自分でも不思議な事に幸せな事だな〜と、つくづく思いました。