NO.0044 2006.11.01発行

《 ワークショップから・・・ 》

前回の続きと言うわけではありませんが30年程も前になるのでしょうかテレビのコマーシャルで「大きいことはいいことだ〜」と言う、確かチョコレートの宣伝に 大袈裟にタクトを振るっていた山本直純さんと言う指揮者を皆さんも覚えておられると思います。
 
とても面白い方で、好きな人でしたが題名の無い音楽会等に出演され面白い話をされていました。
 
比較的に近づきづらいクラッシック音楽をとても楽しく、解りやすく紹介する事に努力されていたようで、ある時「クラッシック音楽なんてね、ストリップみたいな物なんだよ!」・・と突然話された事がありました。
 
どうやら、ある一つのフレーズを手を変え品を変えしながら色々なバリエーションを駆使して観客を楽しませると言う手法が同じだと言った意味だったと思います。
 
それが正論か否かは何とも言えませんが、インパクトはありますし成る程とうなずける内容でした。
 
私の仕事でもバリエーションを増やす事で、一つのデザインをより深い物に掘り下げていく事があります。
 
以前ご覧に入れた指輪のデザインを気に入って頂いたお客様からのご注文で作らせて頂いた物ですが同じ物のバリエーションである事が解って頂けると思います。
 

デザインの元となったリング

デザインのベースとなったリング

リング1 リング2
ペンダント1 ペンダント2
 
真珠の指輪は元の指輪のまま真珠を入れただけの様に見えますが、実際には真珠の大きさ(15ミリ以上)に合わせて高さと、それに伴ったアールの付け方を変えてあります。
 
ペンダントはかなり違った形にしてありますが、同じ面の構成なのでバリエーションとして成り立っていると思っております。
 
実は、指輪とピアスがもう一点づつあったのですが例によって、写真を撮り忘れたまま納品してしまいました。
何でも忘れっぽくなってきてしまい、ヤレヤレです・・・。