NO.0031 2005.10.05発行

《 ワークショップから・・・ 》

先月のメルマガで、そろそろ秋めいてきました・・・
と書いた様な覚えがあるのですが、ここ数日の暑さには驚いています。 

少し涼しくなっていただけに体が追い付けず又バテてしまいそうですが確実に温暖化 が進んでいるのを感じます。

また、前回載せた犬のワックスの写真から、今回完成した作品の写真を載せたいと 願っていたのですがどうしても間に合わず、次回という事になってしまいました。
そんな訳で今回は色石の写真を載せてお茶を濁そうかなと企んでいます。



この石は、ご存知のように紫水晶つまりアメジストです。
お客様から紫色の石のお問い合わせを頂くと真っ先に浮かぶのがこのアメジストに なります。

金額を問わず、このアメジストという石は中々人気のある石でお好きな方は本当に 好きな方がいらっしゃる石です。

ところが、石の鑑別に関して少し面白い話がありましてその件に関してこのアメジス トが良く引き合いに出されます。

天然石か、合成石かという鑑別に関して、鑑別機関は常に科学技術と競争しなくて はならないのですが、(・・と言うのも合成技術が日進月歩だからです)ある所ではか なり割り切ったものの考え方をします。

たとえは、合成であろうと天然であろうと評価額に殆ど差の無いものに関しては合成、 天然の区別を付けずに鑑定書を作成する事があります。

アメジストもそうで、鑑別書には単に「アメジスト」と表記されるだけです。 勿論だからといってアメジストが安価な石である訳では有りません。

この石の魅力はこの石の持つ独特の紫色と、透明感によるもので他に中々この良さ を持つ石がありません。
俗に奇石、半奇石といって区別をされる色石が沢山ありますがそれは単に現時点で の相場価格によって区別されているだけの物で石そのものの魅力には何ら関わらな いと思います。

宝石にとって希少性はとても重要な点では有りますが全てではないのです。
単に希少であるというだけで高価な石が余り美しくないという事もあります。

この事に関しては、次回もう少し考えてみたいと思っています。