NO.0020 2004.11.03発行

《 ワークショップから・・・ 》

庄田武之です。

10月に、余りにも多くの事が起こり過ぎた為に何を書いたら良いのか分からなくなってしまいました。

たった一月の間に台風の被害や地震が起こり、大袈裟ではなく天変地異の月だったと言えるでしょう。
私としては、唯オロオロするばかりでテレビを見ては怖がっているだけでした。

その中で、唯一大変元気だったのが相変わらずのマスメディアでした。
救援物資などそっちのけでアナウンサーを送り込みまるではしゃいでいる様にさえ思えたのは僕だけではなかったと思います。

兎も角、これ以上何も起きない様祈るばかりです。

何も無く、普段通りが一番良いのです。
という訳で、いつもの仕事に戻らせて頂いて・・・少し写真をご覧になってください。

     ここをクリックすれば写真をご覧頂けます。
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   http://www.shoda-jewels.co.jp/sakuhin0411.html
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四番目の18金の指輪は以前オレンジ色のガーネットで作った木漏れ日という作品と対になるよう注文を頂いて作ったものです。

この様に、今手元に有る物と連動する物を作ったり同時に着ける、着けないにかかわらずイメージを膨らませていく事でバリエーションを広げ、その事で着ける人のイメージも少なからず創っていくというのもなかなか楽しい作業です。

気に入った物というのは、どうしても偏り勝ちになってしまい自分の可能性を狭めてしまう事があります。
傍目から見て似合っていると言われてもなかなか一歩踏み出す事が出来ないのは結局身に着けなくなることが目に見えているからです。

しかしながら気に入ったものだけを身に着けていると、自分が何となく見えてくる事もあります。それは決して退屈な事ではなく例えば同じ青色でも様々な青があり、赤にも様々な赤、黒にも、その他の色にも違った傾向のその色があるように、無限の可能性を秘めている事に気がつきます。

銀杏の葉っぱの特徴は誰でも知っていて、どの銀杏の葉を見ても一目で銀杏の葉とわかりますが、どれ一つとして同じ葉は無いのです。

ただし、自分はこの色が合う気がするからこれで良いやと言う様に自分から退屈にしてしまう事ではなく、 同じ気に入ったものでもいろいろな傾向を試しながら繰り返していく事で、自分らしさに深みが出てくるのかなと思っています。
そうだとすればこれはとても楽しい事にほかありません。

そして、この様な試みの手助けになる仕事に携わっている事を誇りに思っています。

皆さんも手元に有るものを今一度見返してみてください。
何か見えて来るものがあるかも知れません。