NO.0019 2004.10.06発行

《 ワークショップから・・・ 》

庄田武之です。


この原稿を書いているのは10月4日ですが、このところ突然涼しくなり・・と言うより朝晩は寒いほどになってしまいました。
この夏の猛暑から一気に気温が下がってしまい、例年よりなおさら日本には四季の移り変わりが無くなりつつあるのかなと危惧せざるを得ません。


急激な気温の変化にはくれぐれも体調を崩されませんようにご自愛ください。


前回予告させていただいた、暑中見舞いの絵にしておいた新しいフェアリーのペンダントヘッドの写真をご覧に入れます。
ディズニーのティンカベルの様なトンボの羽のタイプの妖精です。
羽の部分を覆ったダイヤで、透明感のある羽の感じが出るといいのですが・・・。

もう一つは、やはりペンダントヘッドなのですが、ヘッドがネックレスとつながり一体になったものです。 この様な作りのネックレスはネックレスの長さやネックレスが左右に揺れる事による角度の変化がどうしても、ヘッドとネックレスのつなぎ目に影響を及ぼしやすく、その部分が折れ曲がったように見える可能性がありますがそれを避けるために、このネックレスはヘッドの重なったように見える部分がはさみの様に稼動するように作ってみました。

この狙いはとてもうまくいき、自然に緩やかに収まります。

この様に一見何でも無い事の様に思えることが結構重要な働きをするものです。
何時もこの場を借りてお話したり、考えていることですがこう言った何でも無い事の様な、わずかばかりの努力(実は大変な努力ですが)はとても大きな違いを生み出します。


我々の仕事に限らず、何処かのお店に行って店員さんの配慮がほんの少し普通より行き届いていることを感じたときや、使っている道具や、着ている服が期待を上回って、良く考えて作られている事を発見したときなど幸せになります。

どんな仕事も、最終的にはお客様(あるいは誰でも)の幸せを目指しているものであるべきです。 

この事を肝に銘じて何時も仕事をするつもりではいるのですが、出来ているかどうか甚だ疑問です。


今回の作品は2点とも、銀色(プラチナ)でダイヤのみを使ったいる為に何と無く、ここの所モノトーンな感じになっているので、次回は少し色石を使った作品を載せようと思っています。
イタリヤに住んでいる友人に「モノトーンなやつ(モノウトノと言うのだそうですが)」
と呼ばれた事があるので気を付けないと・・・

(モノトーンな奴=つまらない奴だそうです。)

今回の作品はhttp://www.shoda-jewels.co.jp/sakuhin0410.htmlからご覧になれます。