NO.0017 2004.07.07発行

《 ワークショップから・・・ 》

庄田武之です。

どうやら本格的な暑さがやって来たようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


コレクションに足を運んで頂いた方々には本当に感謝しております。
有難う御座いました。

今回は特に、とてもご無沙汰していた幾組かのお客様と久しぶりにお会い出来た事が印象的でした。


その中に、コレクションとは関わらない事ではありましたがたまたま、丁度この時期に重なったお客様で、・・・と言うより、お客様の御子息がお見えになられて婚約指輪のご注文を頂きました。

生まれて間も無くして抱っこした事が、ついこの間のような気がするその彼は、お嫁さんになろうとする女性と一緒に来店されました。

こちらの方が、もう舞い上がってしまい何を話したのか今考えても、もはや分かりません。
まあ、それほど嬉しかった訳です。  


嬉しかったと同時に、あまりにカッコ良いのに驚いてしまいました。
確かに比較したって仕方の無い話ですが私が同じ年齢だった頃の事を考えてみると、やる事なす事無様で、若いからと言う事でかろうじて許されていたようなものでした。

日本の将来もまんざら棄てたものではないなと、本気で考えました。


この所良く考えるのですが、今のような世情ではまるでパンドラの箱のように嫌になるような事ばかりの中に、こういった希望の持てる事が僅かばかり有る為に何とか続けていこうと思うのかもしれません。


20年程前の話ですが、子供の頃憧れていたスポーツカーを中古で手に入れた事がありました。中古と言うよりも大古で、1961年製でしたからもうボロボロでした。

それでも大喜びで直しては壊れ、直しては壊れを繰り返しながら、何とか乗っていたのですがこんなに壊れて、尚且つ大してスピードも出ない、夏は蒸し風呂のように暑く冬は凍りつくほど寒いのに、一体なんで乗り続けていたのかというと、ほんの僅か、一年に一、二度有るか無いかの事では有りましたがエンジンのカムが乗ると言うのか、大して速い訳でもないのですがともかく、とても調子の良い時が有った為に、その為だけに、乗り続けていました。

そして、それで十分でした。


良い事などと言うのは、本当に本当に僅かばかり有るだけなのが普通の世の中らしのです。 

ですから、ちょっとした良い事でも、それは宝のような事でとても大切にすべき事です。

・・・と分かっているのですが

ともすると、その事を忘れてしまいがちなものです。

ですから、良い事があったときばかりは、その事を良く噛締めることにしています。


でも、今年の夏は、良い事ばかりでありますように!!