NO.0009 2003.11.05発行

《 ワークショップから・・・ 》

庄田武之です。

今年はどうも異常な天候の様で、11月だと言うのにワークショップではクーラーを入れないと汗ばむような日がありますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

先月予告させて頂いていたようにやはり仕事が遅れ、新しく作り始めた作品はとりあえず一つご紹介するだけに留まってしまいました。
またかと思われてしまいそうですが、ブルーフェアリーです。
元々在庫でもっていたとても綺麗なブルートパーズの石が有ったので、この石からフェアリーの発想をしていたのですが、プレゼントのフェアリーが先になっていた訳です。

頭部と羽の部分はダイヤ、そしてスカートの部分がトパーズです。 もっともこの様なシェープの石はなかなか探せないので、イメージに合った形に研磨してもらいました。
約20キャラット有った石が13キャラットに成りましたが、望みどおりのシェープに出来たのでかなり気を良くしています。

>作品はこちらからご覧いただけます。
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http://www.shoda-jewels.co.jp/img/fairy_colle.jpg


ダイヤもそうなのですが特に色石(ルビー、サファイヤ、エメラルド、ガーネット、トパーズ、アクアマリン、トルマリン等など数え上げれば切りが有りませんが)を使った作品を作る場合、その石固有の作品として作る場合もありま
すがその石の発色や輝きをたとえば絵の具のように使う事も出来る訳です。

その様に考えると、色石に対しての考え方が見えてくると思います。 エメラルドの指輪だから、サファイヤのペンダントだから価値の有る物と言うよりも、綺麗な色と輝きのある石だから価値がある(値段だけの事では有りませんが)と言う事です。

プリンセスカットのルビーや、ピンクサファイヤを一列に使ったバンドリングを作り続けていますが、これは指に赤やピンクのリボンを巻いたような華やかさを目指しているものです。

ではダイヤはどうかと言うと、白いダイヤはとても力があるものです。ダイヤに限らない事では有りますが白い色と言うのはとても大変な事のようで、物の発色はその色をもっていると言う訳ではなく、その色を吸収しないと言う事なのだそうです。 つまり、その色以外は全て吸収していると言う事ですから、白い色あるいは無色と言うのは全ての色を吸収していると言う事になります。

そういった力を持ったものは、うまく使えばとても効果的な使い方が出来ます。
もっとも使い方を誤ると、他の石を負かしてしまう事も有るので気を付けなくてはなりません。 


次回はそのバランスをうまくとったつもりで作った作品をご紹介したいと思っております。


ご期待ください。