NO.0004 2003.07.23発行

《 ワークショップから・・・ 》

皆さん、こんにちは 庄田 武之です。

メルマガの良いところは、原稿を書いている時と掲載する時の時差がほとんど無いところでしょう。
今年の梅雨は、いつまでもなかなか明けずスッキリしません。・・・と書く事も出来ます。
ところが、この時差というものがわれわれの仕事には、非常に重要なものだと感じています。

私たちが、目で見、耳で聞き、肌で感じる事は、その情報が一度頭の中で分解され、また組み立て直すことによって感覚として成り立っているそうです。

その為自分の抱いているイメージが情報を少し変化して捉えることになる事があります。 あばたも笑窪のように、自分の都合によっていろいろな物事を捉えます。 しかしながら、何が真実なのかといえば、それはそれでやはり自分にとっての真実なのだろうと考えています。

その上、時間が流れてしまえば、よりたくさんの自分の思い入れによって脚色され変化して行く事は避けられない事でしょう。 しかしこの脚色されたものが、私にはとても大切なものです。
思い出ってそんなものだよといわれると思いますが、遠い過去に見たもの、触ったものを、今見、手で触っているもののように感じてみようとした事がありますか? この行為そのものが、私の仕事の原動力の一つです。

最近、たくさんの色石を選んでいた時に、ある アクアマリーン を見つけました。
 
アクアマリーンというと、薄い水色の石というイメージをお持ちかもしれませんが、良いアクアマリーンはブルートパーズとも違う、ブルーサファイヤとも違う、文字通りまるで海の様なブルーをしています。
このアクアマリーンのカットがまたヨットのセールのようなカットだったので、あるお客様にお見せして、ヨットのようなペンダントトップはいかがでしょうかとお願いしたところ、とても気に入っていただき本当に作らせて頂きました。

それこそ子供の頃、海水浴の時にまばゆい光の中で見た海の色でした。 

お客様の許可を頂き、今年の暑中お見舞いのはがきの写真がそれです。 背景が少々あざといのですが・・

早く夏らしく、スッキリしてもらいたいものですね。 

暑中お見舞い申し上げます。
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