NO.0003 2003.07.09発行

《 ワークショップから 》

皆さん、こんにちは 庄田 武之です。

この仕事をはじめて、いつも楽しい仕事(むしろ大変なのですが)に、具象物を作る仕事があります。

これまでたくさんの動物たち、例えば犬や、猫、鳥、ウサギ、象、馬、又はマーメイド等など。
このような具象物を作る時、今までは作りこんでゆくうちにどうしても写実的なものを目指してしまう傾向にありました。 髪の毛一本、しわまで表現したくなってしまうのです。
この手の仕事では、カレラ・イ・カレラが有名ですが、それとはまた違った考え方をしているつもりです。

私は絵からこの仕事に入っている為に、まずデザイン画からイメージを膨らませます。
ある友達に私のは、デザイン画で完成してしまい、作品が、それを超えられないと指摘された事がかつてありました。
デザイン画はデザイン画として完成されるべきだと考えているので、それはそれで良いのですが、確かに作品を作る時にはデザイン画をかなり意識しているのは事実です。
あるいは、それに負けまいとして、作り込んでしまうのかもしれません。

ここ数年のことですが、お客様(もう、友達付き合いの)と、京都、奈良を旅する機会に恵まれ、仏教彫刻をかなりの数見て回りましたが、宗教を離れて、彫刻物として、とても素晴らしいものがあります。
あるいは、驚異的なまでに感動するものさえあるものです。
写実的であり、なおかつデザインされているものです。マァ、この件に関して話し出したらきりが無いので、やめますが、これら仏師の魂を感じて作品作りをする事が、新しい課題として、今励む事が出来るようになりました。(とっても、まだまだですけど。)

そういうわけで、作品作りの流れの中から、新しいアプローチのしかたをし始めているといえると思います。
まず、今回のプレゼント用に考えたのは、全く意味の無いパーツを幾つか組み合わせて、あるイメージを作り出せるかどうか、試してみたくなったわけです。

夢を叶えてくれるフェアリー(妖精)を自分なりに目に映るものとして、作ってみました。
自分としては新しい試みですが、かなり気に入っている作業です。 
問題は皆さんに、そう見えるかどうかですが、マァ、やらしといてください。

これはまた作品としても、店に出すつもりでいます。
(ダイヤの入った別バージョンですが。)

このプレゼントが、フェアリーのように、皆さんの夢を叶えてくれるものでありますように・・・・・。